2017年2月26日日曜日

BT2-2017/1/29

こんにちは!

北海道のFTM/X・「女性」であることに違和感のある、10代20代限定のイベント「BRAVE TRANS」、2回目が1月29日に開催されました!内容を報告します。

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BT2-2017/1/29

2回目の今回は、23歳のおのがきくんに話してもらいました。おのがきくんは、釧路で「釧教大セクマイサークルCo-RE」をやっています。釧路で活動してるおのがきくんに、拝み倒して札幌まで来てもらっちゃいました。メンバー2人も来てくれて、参加者9名だったので、合わせて11名の参加がありました。

話してくれたライフヒストリーを簡単にご紹介しますね。

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おのがきくんは道東のとある町で生まれました。
幼少期に好きだったものは、メガレンジャーなどの戦隊もの。そして外で遊ぶこと。嫌いなものは、スカートとピンク色、という感じで、男女関係なく遊んでいたそうです。

小学校に入っても、スカートははかず、毎日ジャージで過ごしていました。女子の中で着替えるのが嫌いなおのがきくん。高学年になると水着も着替えもイヤだと、プール授業を仮病を使って休むようになりました。女子だけ集められての性教育の授業も、その空間にいる事がつらすぎて内容を全く覚えていない、という状態だったそうです。

制服のスカートがイヤで、中学生になるのがイヤだったのに、中学生になったおのがきくん。でも、中学校は毎日ジャージ登校だったので、助かったとの事。ところが、中3の時に担任がいきなり「毎日制服登校にする」と言い出したため、おのがきくんは一人で担任に猛抗議!!学級会が開かれて、制服登校にはなりませんでした。

一方で第二次成長がはじまり、ブラジャーを着ける事に抵抗感があったそうです。ブラジャーへの抵抗感は「ナベシャツ」に出会うまでつづいたとのことです。

一人称に困ったのもこのころで、「うち」「おれ」「ぼく」を日替わりで使っていたとの事。毎朝「今日は『おれ』で行くから!」とみんなに宣言して、その日は「おれ」を使ってたんですって。そのうち「うち」で定着したそうです。

高校生になったおのがきくん、毎日制服登校でイヤだったけど仕方がないとあきらめていたとのこと。髪型も好みもまわりとは違っていて、明らかに「女子高生」ではなかったけども、校則が厳しい進学校だったため、はやりに載らなくても浮く事はなかったとのこと。

高校まで遠かったので、朝早くにバスに乗って通学、勉強や部活や塾に忙しくて、自分自身のことについて振り返って考える時間がなかったそうです。これが自分のセクシュアリティに気づくのが遅れた原因なんじゃないか、とおのがきくんは考えています。

大学生になって、自由な一人暮らしになったおのがきくん。でもイヤな事は変わらず、「みんなとは違う」という自覚はずっとあったそうです。

大学3年生の時に、セクシュアリティを自覚。でもこれまで、自分の「イヤな事」は、たとえば「食べ物の好き嫌い」と同じように考えていた、と振り返るおのがきくん。自覚した後は、将来を悲観して、お先真っ暗の状態になってしまったそうです。

大学3年生の冬に、やっとの思いで研究室の先生に初めてカミングアウト。大学4年の秋に診断書を取得して、すこしずつ友人にもカムアウトしたそうです。そして卒業式。その日はメンズスーツで出席したとのことです。

大学院に入ってから、LGBT関連の研究を始めたおのがきくん、入学した4月の末に親へのカミングアウトをしたそうです。まずは手紙を出して、そのあと電話で話したそうです。「親への申し訳なさがあって」と話したおのがきくんに「申し訳なさってなに?」と聞くと「親が望む生き方がこれからできないから申し訳ないって思った」と話してくれました。

教員採用試験を受けて、今年4月からは小学校教員として働く予定のおのがきくん。ちなみに試験はカムアウトして、配慮もしてもらえたそうです。「トランスジェンダーとして働きたい」とのことで、「性別は?」と聞かれたら「トランスジェンダー」と答えるのがしっくりくる、と話してくれました。

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おのがきくんからみんなへ聞きたい事はなに?と聞いたら「名前をどうするかを聞いてみたい」とのこと。
おのがきくんの本名は、明らかに「女性」の名前。でもそれほど嫌いではないと話していました。ただ、名前と見た目にギャップがあって、そこから生まれる面倒さが最近のストレスだそうです。
診断は受けてて、胸オペはしたいけど、改名や戸籍変更は考えていない、ということで、参加してくれた他のみんなに「自分の名前」についてどう考えているかを話し合ってもらいました。

参加してくれた人のほとんどは、いわゆる「女性」っぽい名前の人が多かったのですが、「改名したい」という人は、意外に少数派でした。「名前が気に入っている」という意見の他に「親が考えてつけてくれた名前だから」という意見もありました。一方で「名前を変えたい」という人もいて、「男性」っぽい名前を自称している人もいました。

親がつけてくれた名前を自分で変えるのに抵抗がある、という人の意見の中には、「親に改めて名前を付けてもらう」と言っていた人がいました!おお!それなら「親につけてもらった」名前を使うことができるよね。

他にもいろんな話をして盛り上がり、第2回のBRAVE TRANSも楽しく終了する事ができました。参加してくれた皆さん、ホントにありがとうございました!

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さて、次回は3月12日(日)14時から17時まで、いつもの「7丁目のママ(南5西7第一ファミリービル1階・電車通りローソン向かい)」をお借りして開催します!参加費500円(高校生以下300円)。事前申込いらないんで、直接会場へ来て下さい。

次回ライフヒストリーを話してくれるのは、19歳のFTM、ぜんちゃんです。1回目のBRAVE TRANSから毎回来てくれているぜんちゃん、職人さんなのです。次回もみんなで楽しく交流したいと思うんで、参加よろしくお願いします!